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教育実践に役立つ『ブックレット』発刊

第17期教育問題審議委員会研究部会作成による『ブックレット』が6月30日に発刊されました。第17期は「『美しい日本人の心』をどう育て評価するか~道徳教育の充実~」をテーマに実践を行ってきました。道徳が「特別の教科」として教科化され、「考え、議論する道徳」の授業づくりを行いながら、授業によって変化した子供たちをどのように評価するのか。「評価」ということをキーワードに、道徳教育の充実を目指し、さらには「美しい日本人の心」をどう育て、それをどのように価値付けるのか、その方策を検証し実践してきました。 特に評価に関しては、小・中学校の『学習指導要領解説 特別の教科 道徳編(文部科学省)』に「個々の内容項目ごとではなく、大くくりなまとまりを踏まえた評価」と書かれており、特定の内容項目だけで判断せず、長期にわたって子供の変化を見続けていくことが求められています。 本ブックレットには、「評価」することを見通した「考え、議論する授業づくり」のための発問の工夫や、継続的に子供の変化を具体的に評価するための工夫等、様々な実践がまとめられております。授業の中で、仲間と議論し、自分の心を見つめ、その過程や成長を価値付けられることを繰り返すことによって、子供たちは、『美しい日本人の心』を育くんでいくことと思います。本ブックレットを手にとっていただいた先生方によってさらなる工夫が加えられ、理論と実践がより一層深められることを期待しています。ぜひ、手にとっていただき、会員皆さんの明日からの教育実践の一助になれば幸いです。
  本ブックレット発刊に向けて、2年間に亘り研究・実践を進めていただいた研究部員の皆様に感謝 申し上げます。また、的確な御指導・御助言をいただき、ここまで導いてくださった野原明所長をはじめ、永井順國委員、辻村哲夫委員、髙橋史朗委員、明石要一委員、そして、様々な資料提供をいた だいた関係諸機関の皆様に心より御礼申し上げます。